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生活習慣病

糖尿病

糖尿病

糖尿病は、インスリン(血糖値を下げるホルモン)が十分に働かないために、血液中の血糖値が高くなる病気です。血族内に糖尿病の方がいると糖尿病の発生率が高く、遺伝的要素があると思われています。多くは偏った食生活、運動不足や肥満が背景にあり生活習慣病でもあります。

【診断】下記のいずれかあれば糖尿病型

1)早朝空腹時血糖値 126mg/dl以上
2)糖負荷2時間値 200mg/dl以上
3)随時血糖値 200mg/dl以上
4)HbA1c 6.5% 以上
以下で糖尿病と診断します。
★ 複数日で糖尿病型を認める場合
★ 血糖値とHbA1cがともに糖尿病型
★ 血糖値が糖尿病型で口渇などの症状あり
大切なのはHbA1cのみでは判定しない点です。

症状

自覚状態が乏しいことが多いので、知らぬ間に病気が進行してしまいます。血糖の高い状態が続くと口渇、多飲、多尿などを呈します。 また、糖尿病は自覚症状がなくても、見えないところで合併症が進行しています。そして、気がついた時には合併症のため、日常生活に支障があらわれているということが少なくありません。

合併症

糖尿病は、神経や目や腎臓などにさまざまな障害を起こします(3大合併症:糖尿病性網膜症、腎症、神経障害)。また、放置して進行すると心臓病や脳卒中など、直接死亡リスクに関係する動脈硬化を引き起こします。

治療

きちんと血糖値をコントロールできれば、合併症を予防できます。
糖尿病の治療の目標は、生涯にわたって血糖、体重、血圧、血清脂質の良好なコントロール状態を維持することで合併症を予防し、健康な人と同様に活動的な日常生活や充実した人生をおくるようにすることです。
そのために食事療法をはじめとした治療が適切に行われれる必要があります。

《生活上の注意点》

1)規則正しい生活
2)定期的な体重測定
3)身体を動かす習慣作り
4)禁煙
5)原則禁

《食事における注意点》

1)適正なエネルギー量の食事をとる
2)1日3食、規則正しく食べる
3)栄養のバランスが偏らないようにする
4)食品交換表などを有効利用する

《運動療法》

20分~1時間の有酸素運動を可能なら毎日、最低週の半分以上行うことが勧められています。

《薬物療法》

食事や運動療法をしっかり行っても、血糖値管理がうまくいかない際には、薬物療法を行います。
75歳以下
血糖値の正常化を目標⇒HbA1c 6%未満に管理
合併症予防を目標 ⇒HbA1c 7%未満に管理
75歳以上⇒問題となる認知障害かなければ
HbA1c 7%未満に管理

1990年ごろまでは、糖尿病に対する薬はインスリンを含めて3種類しかありませんでしたが、現在は経口糖尿病薬だけで7種類もあります。また以前は服薬による低血糖発作に注意が必ず必要でした。近年の薬は空腹時血糖を下げずに、食後の高血糖を下げる作用の薬が主体であるため、服薬に伴う低血糖発作の危険性が少なくなっております。またインスリン分泌能を改善させる作用をもつもの、インスリンの効果をよくするもの、腎臓機能を保持するものなど、薬により様々な特性があります。患者様の病態、合併症などの因子を考慮して薬剤を選択していきます。

高血圧

高血圧

血圧が高くても普通はあまり症状が現れません。しかし症状が現れないのにも関わらず、血管は高い圧力で傷めつけられています。血管の豊富な臓器には症状がでやすく、脳(脳梗塞、脳出血)、腎臓(タンパク尿、腎機能低下)、目の網膜(出血、網膜静脈閉塞)の合併症出現には注意が必要です。一方、高い圧力に負けじと血液を送り出す心臓にも負担がかかり、心肥大、心不全を併発するようになります。

血圧の値

この危険性から血圧値が分類され、近年はより厳格な管理が求められるようになってきました。
正常血圧: 120/80mmHg未満
正常高値血圧:120-129/80-84mmHg
高値血圧:130-139/85-89mmHg
高血圧:140/90mmHg以上
病院や診療所で測定される血圧(診療室血圧)は家で測定される血圧(家庭血圧)より高くなるので、血圧の高い方は簡易式の血圧測定器を購入していただき、自宅での血圧(家庭血圧)を記載して診察時にお見せ下さい。

高血圧に対する管理

75歳未満の高血圧患者様に対する目標血圧は診察室血圧が130/80mmHg、家庭血圧が125/75mmHg以下ですが、75歳以上の高齢者では診察室血圧が140/90mmHg以下と目標値が異なります。
血圧が高めの方は1)塩分を控える、2)植物油で不飽和脂肪酸をとる、3)野菜を沢山食べる、4)糖質を控える、5)牛乳は低脂肪乳、お米は玄米にする、などといった食事療法、1日30分以上のウォーキングなどの運動療法がまず大切です。それでも血圧が高い方は利尿剤、Ca拮抗剤、ACE阻害剤、ARBといった降圧剤を用いた薬物療法が必要なとなります。

高脂血症

健康な人の血液中の脂肪分は、LDL-コレステロールが140mg/dL未満、HDL-コレステロールが40mg/dL以上、トリグリセライド(中性脂肪)が150mg/dL未満です。この三つの値のいずれかがその範囲を超えた状態が、いわゆる高脂血症(脂質異常症)です。善玉のHDL-コレステロールは高いほうが良いので、「高脂血症」という病名はそぐわないとされ、最近は脂質異常症と呼ばれています。

合併症

血清脂質値が高いままでいると動脈硬化がおきてきます。動脈硬化が進むと、心臓や脳などの血液の流れが悪くなり、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などといった発作が起こします。この合併症はQOL(生活の質)を低下させ、ときには命を脅かすことになります。なおLDL-コレステロールが140mg/dL未満であっても120~139mg/dLの間は「境界域」とされ、高血圧や糖尿病などがある場合などは治療の必要性が高くなります。

治療:非薬物療法

脂質異常症の患者様は腹八分目、3食規則正しい時間に食事、間食・夜食はやめる、などの食事療法が重要です。1)中性脂肪値が高い患者様は、油脂・糖質(特に砂糖)を多く含むものや、果物の食べすぎ、お酒の飲みすぎに注意が必要です。2)コレステロール値が高い患者様は卵黄・ポテトチップ・洋菓子・即席麺・脂肪の多い肉・バターやチーズなどの乳脂肪分などを控えることが大切です。この食事療法で肥満を避けて適正体重を維持することを目標にし、運動を定期的に行うようにして下さい。またストレスをためない、喫煙はやめるなどの生活改善も必要となります。

治療:薬物療法

生活改善を一生懸命頑張っても、食文化の変化や加齢の影響もあり、なかなか期待した効果が現れないことも多くありません。それでも生活改善を習慣化することが、とても大切です。そのうえで必要に応じて薬物療法を行います。薬にはコレステロールを下げる薬と中性脂肪を下げる薬があります。さらに体の中での脂質合成を減らすタイプ、吸収を抑えるタイプ、排泄を促すタイプと様々ありますので、患者様の病態、体質に合わせた薬が必要になります。

治療目標

治療の目標は値を下げることでもありますが、動脈硬化をいかに進ませないか!にあります。動脈硬化に進みやすいか?は患者様の喫煙の有無、高血圧・糖尿病の有無、家族に若くして狭心症・心筋梗塞患者様がいないか?、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が低くないか?によって違いますので、これらの項目を確認した上で悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値の治療目標を決めます。動脈硬化になる危険性が低い患者様では160mg/dL未満,危険性が中等度であれば140mg/dL未満,危険性が高いときには120mg/dL未満とします。

代沢内科クリニック

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