内科

風邪(急性上気道炎、かぜ症候群、感冒)

吹く“風”が運ぶ“邪気”を体の中に引き込む病と思われたことから風邪と命名され、引き込むことから“風邪をひく”と使われるようになったとされます。

治療

かぜの8〜9割はウィルスによって起こるので、細菌に有効な抗生物質は効果ありません。効かない抗生物質を無駄に処方され続けると、細菌が抗生物質に慣れ（薬剤耐性）てしまい、将来薬が効かない病気が起こる危険性があります。それは抗生物質のない江戸時代以前と同じです。このような怖さから、かぜに抗生物質を簡単に処方してはいけない！と強調されるのです。
鼻水や痰が黄色いと“ばい菌（細菌）”がいると言われる人もおります。細菌感染すると膿性の分泌物が増えて鼻水・痰は黄色くなりますが、かぜをひいて体の細胞がウィルスと戦ったあとの遺残物が混じるだけでも痰に色がついてきます。かぜが治る頃になると、透明な鼻水・痰が黄色くなることを経験される人も多いと思います。
大切なことは予防です。飛沫感染なので、マスクと手洗い・うがいで予防できます。またかぜにかかった際に飛散させない（かぜを拡げない）ためにもマスクは重要です（エチケットマスク）。そしてかぜにかかった際は、かぜを克服するために休養をしっかりととることを心がけて下さい。